専門卒の低学歴、入社3年以内に辞めてしまった第二新卒という逆境をはねのけて大手企業に転職を成功させる猛者達がいます。彼らにはいったいどんな秘密があるのでしょうか?
今回は、何の努力もせずに大手企業へ入社してしまった珍しいケースの方のインタビューです。
いったいどうやって憧れの大手企業への切符を勝ち取ったのでしょうか?
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Eさんはこんな人
Eさん(28歳・男性)
- 仕事:置き薬の営業 ⇒ 業界最大手航空機器メーカーの製造
- 年収:280万円⇒450万円
- 転職活動期間:約2ヶ月
小柄で優しそうな、というか少し気の弱そうな男性です。小さな声で控えめに話します。学生時代に専門学校で絵の勉強をしていたそうですが、就職では無関係な業界に入ったそうです。
Eさんは、いったいどうやって大手企業に入ったのでしょうか?
置き薬の営業、「客をだましてでも売れ!」怒鳴り散らされながらもギリギリの精神状態でがんばる
――前職はどんな仕事でしたか?
前職は、中小企業の置き薬の会社でした。はっきり言ってめちゃくちゃひどかったです。サービス残業だらけで、毎日終電まで働いてました。
――どう、ひどかったんですか?
営業だったので、売り上げが上がらなければ、学校の先生に怒られてるみたいな感じで全体説教を良くされていました。
上司も具体的な営業手法の指示や論理的なアドバイスは一切言わず、常に精神論。「客をだましてでもとにかく売ってこい!」と怒鳴り散らしていましたね。
――それでもギリギリまでがまんしたんですね
でも、お年寄りを半分だます様な売り方についていけなくなり、転職を決意しました。
転職先がまさかの倒産!?なのになぜか大手企業へ
――そんなブラック企業からどうやって大手へ転職したんですか?
前職の置き薬の営業を退職後、私が最初に勤めたのは中小企業の製造業でした。小さな工場です。
しかし2年ぐらい務めた頃に倒産することになってしまったんです。
そこでまさかのミラクルが起きました…。
――いったい、どんなミラクルが?
私の勤めていた中小企業が倒産してしまうと、大手重工の方が回らなくなってしまうという事で、大手重工の100%出資の子会社に吸収されることになりました。
簡単に言えば、社員と会社や工場ごと売却されたんです。
――本当にミラクルですね!
はじめは、期間社員扱いでした。3年ほどは期間社員として働きました。
製造業はやはりスキルが重要なので、それが認められ今では正社員です。
真面目にスキルを磨いていたのが良かったんだと思います。
大手企業のオイシイところ
――大手で働くようになってメリットはありましたか?
1番おいしいと思うのは、福利厚生です。社会保険も大手重工の組合保険なので、負担が少ないです。
あとは、休日や連休が多いですね。5月にゴールデンウィーク一週間程度、7月に夏休み5日から一週間程度、8月お盆休み5日から一週間程度、年末年始の連休一週間程度あります。
なので、3か月に1回ぐらいは長期連休があります。それに、プラスして有給も結構簡単に使えます。大手なので有給はある程度使うものという認識になっています。変に遠慮したりする雰囲気はありません。
まとめ『ときには人生にミラクルが起きる!』
この方は専門卒。学歴もなく特殊なスキルや専門的な技術資格があるわけでもありませんでした。
最初の就職ではブラック企業やブラック上司にいびられながらも真面目に働き、次の転職先は倒産という悲劇にみまわれましたが「捨てる神あれば拾う神あり」その会社が大手企業に吸収合併されるというミラクルが起こりました。
ほとんど同じ仕事なのに給料や福利厚生は段違いに良くなったそうです。どんな環境であっても真面目に働くというのは大事なことなんでしょうね。
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